テラフォーミングマーズ分析 1章その1
この章では企業別で分析、評価を行なっていく。
(*表記は、太字が企業名、[]が称号・褒賞名。)
1.Credicor
初期資金: 57MC
効果:コスト20以上のカードプレイおよび20以上の標準プロジェクトを実行した後、4MCバック
タグなし
個人的にはなかなかに強い企業だと思う。
初期資金がTeractorに続いて豊富で割となんでもできる。プレリュード、初期10枚の手札次第で戦略を変えられる。
標準プロジェクトの<緑地化>および<都市化>が安くなるのがありがたい。(ただし、支払った後に4MCバックということに注意。)
この効果により、基本的には盤面を伸ばす戦略が有効。基本的には標準プロジェクトは効率が悪いので積極的にするべきではないがCredicorは例外。
意外とCredicorの方がEcolineよりも先に基本マップの称号[Greenery]を獲得できたりする。
エリシウムマップの褒賞[Celebrity]は一番入りやすい。
Standard Technologyが回ってきたら即買いすべきだろう。これと企業効果のコンボで標準プロジェクトの<緑地化>と<都市化>が実質7MC安く実行できる。
2. Ecoline
初期資金: 36MC, 植物産出+2, 植物3個
効果: 植物を8個ではなく7個消費して緑地タイルに変換可能
植物タグ
みんな大好きEcoline。植物特化の企業。初期資金が若干物足りないが、その分植物産出や資源がある。もちろん、Ecolineは盤面戦略が基本になるだろう。緑地タイルをたくさん置けたら楽しいが、その代わり植物を焼かれるなどの妨害を一番受けやすい企業でもある。なので、7個貯まったらすぐタイルに変換して置くことは常に頭の中に置いておこう。ただし、自分の都市を先にすくなくとも1つは配置しておくこと。
Protected Habitatsが引ければ焼かれるのに怯えなくて済む。無敵。ついでに、動物や微生物を貯めるのもシナジーとしてはよい。とくに動物カードは相手の植物産出を減らせるので、結果的に自分の盤面を伸ばしやすくなるという付随効果もある。ただし微生物を乗せて酸素濃度上昇のカードはもちろんアンシナジーなので捨てるべし。
基本マップでは称号[Greenery]、エリシウムでは称号[Ecologist]が入りやすいか。エリシウムマップでは、称号[Legend]を狙ってイベントカード(赤)が使われやすく、植物を焼かれる対象になりやすいので、若干戦いづらくなるかもしれない。
対抗馬に電力→酸素戦略を実行する相手がいると酸素濃度の取り合い。ゲーム展開としては、酸素が先に上がり、海、気温の順で上がることが多くなるだろう。そうなったら、中盤以降は動物VPやら発熱やらで何か他に点数化できる戦略がないと厳しい。
3. Helion
初期資金: 42MC, 発熱産出+3
効果: 発熱資源をMC資源として使える。逆は不可。
宇宙タグ
強いかと見せかけてあんま強くない熱特化の企業。はじめの頃は強いと思っていたが、、、。そもそも発熱というのが植物に比べて強くない。気温を一段階あげるのはTR+1の1点行動だが、植物タイルを置くのは植物タイルで1点、酸素濃度が14%未満ならTR+1、自分の都市に隣接させて置くとさらに+n点入る。
また、発熱に絡む称号というのがひとつもないのが嬉しくない。褒賞は基本マップの[Thermalist]くらい。
また、この企業効果はあまり嬉しくない。というのも発熱1個とMC1の価値を比べたとき、発熱は8個で気温一段階上昇、これを標準プロジェクトでやると14MC、つまり発熱1個は14/8=1.75MC。つまり、発熱→MCの変換は損といっていい。この効果は、気温が上がりきってから余った発熱をMCにするのが良いだろう。
Helionの戦略としては、気温を上げ切ってから、ゲーム終了までをなるべく長くするという戦略が有効。発熱産出を上げるカードはそれなりにあるためどんどん上げるのがいいだろう。特にSolettaは強力。これでエリシウムの称号[Specialist]の産出+10が発熱で達成する。
4.Mining Guild
初期資金: 30MC, 建材5個, 建材産出+1
効果: 建材あるいはチタンボーナスのある箇所にタイルを配置すると建材産出+1
建物タグ×2
効果が謎、なぜチタンボーナスでも建材産出+1なのか。これが、チタン産出+1とかなら強い企業になってたと思う。
基本マップであれば建物タグ2枚ついてるのを生かしてBuilderは取っておきたいところ。また褒賞は[Miner]は狙いやすい。基本マップではそれなりに優位に戦えるだろう。
ただ、基本マップが一番建材、チタンボーナスのある箇所が少ないが。。。
エリシウムの[Industrialist]も狙いやすいが、Energy Savingだけは注意。最後に都市の数だけ電力産出をあげて逆転ということもあり得る。ヘラスはそんなに有利ではないが[Contractor]か。
特殊タイルなども含めどれだけ建材、チタンボーナスの箇所に配置できるかにかかっている。初手10枚の中に特殊タイルなどで安くタイル配置できるカードがあるとありがたい。
海を配置する際も序盤は基本的に建材、チタンボーナスのある箇所。 というか、初手で本当にいいカードがない場合は、標準プロジェクトで<帯水層の解放>を実行し、チタンボーナス2個の箇所に海を配置するのも手である。18MCで+1TR、チタン2個、建材産出+1。序盤の行動としてなかなか悪くないように思う。
5. Interplanetary Cinematics
初期資金: 30MC, 建材20個
効果: イベントカード(赤)使用した後、2MC獲得する。
建物タグ
初期資金が建材も含めると全部で70MC相当なので豊富。建物タグとイベントカードというなんとも組み合わせがちぐはぐな気もするが、個人的には割と安定している企業だと思う。イベントカードの2MCバックはおまけみたいな扱い。これがあるからといってエリシウムの称号[Legend]がそんなに有利になるわけでもない。相手にMining Guildがいるとき、こちらは建材産出が最初は0なので[Miner]や[Indusrialist]は若干不利か。それでも建材を余らせてしまいそうなら狙うのもあり。
初期手札に使えそうな建物タグカードがないときは厳しい戦いになるだろう。というか、そもそもそのようならこの企業は選択すべきではない。
Space Elevator, Aquifer Pumping, Advanced Alloys, Regoplasticsなどは大当たり、建材が強力に扱える。
6.Inventrix
初期資金: 45MC, 最初のアクションで手札を3枚ドロー
効果: グローバルパラメータを±2段階条件を緩めてカードプレイができる。
科学タグ
基本的には弱小企業。金星拡張で新たに追加された企業Morning Star inc. の下位互換。
面白い効果ではあると思うがこの効果を発動する時が何回あるか。おそらく企業効果発動回数はダントツで少ないだろう。±2ではあまり意味がないことが多い。
Adaptation Technologyを使えば企業効果と合わせて±4にできる。動物1個につき1点のカードを早めに使えるのは嬉しい。仮に±4できたとすると、Penguinsは海洋4枚以上から、Stratospheric Birdsは金星4%以上から使える。Venusian Animalsも金星10%から使えるようになるので科学戦略をするのも強そう。
ただ、これはAdaptation Technologyを使えた時の話で、これらのカードが揃うかどうかは運次第。
産出系が何も最初に上がらないのが辛い。