piknt’s blog

ゲーム(ピクミン)、ボードゲーム、英語など

テラフォーミングマーズ分析 1章その3

金星拡張で追加された5つの企業について分析する。

1. Aphrodite

初期資金: 47MC, 植物産出+1

効果: 金星パラメータが一段階上昇するたびに2MC獲得。

金星タグ、植物タグ

 

Aphroditeは金星の女神であるとともに、植物神でもある。そこからきている企業で面白いのだが、金星と植物がどっちつかずという中途半端な企業。植物と金星はシナジー効果がない。

金星特化企業Morning Star Inc.Celesticには金星では勝てないし、植物ではEcolineには及ばない。しかし、金星パラメータがあがると2MC入るので金星特化企業がいた方がいいこともある。

タグが2つついているのは少し嬉しい。ヘラスの[Diversifier], エリシウムの[Ecologist]で若干有利だが、どの盤面で一番有利かいまいちわからない。

いすれにせよ中途半端なままは良くないので、植物産出をもっと増やして金星はパラメータの収入が入ればラッキーくらいの戦い方をするか、金星に集中して企業効果を有効活用するか、のどっちかになるだろう。ただ、金星特化企業が他にいる場合は後者はやめた方がいい。

私は未使用。

 

2. Celestic

初期資金: 42MC, ゲーム最初のアクションで山札の上から浮遊物のアイコンがかかれているカードを2枚ドロー。それまでにめくられた他のカードは捨てる。

アクション: 浮遊物をいずれかのカードに1個配置。このカードは浮遊物3個につき1VP。

金星タグ

 

個人的には弱小企業だと思う。浮遊物のアイコンが書かれているカードは金星拡張で13枚とプロモで1枚。この14枚のうち浮遊物をおいていけるアクションカードが9枚(うち科学タグ条件つきが2枚)、1回きりだが浮遊物を乗せられるカードが4枚(うち科学タグ条件付きが1枚)、そして浮遊物を1個消費しなければ使えないカードが1枚(Stratospheric Birds)。Stratospheric Birdsが一番のあたり。金星12%以上という条件はあるものの、動物1個1VPのアクションカードとしては他の動物カードに比べ早く出せる。これが引けたときは、世界政府による開発が自分のターンのときは迷わず金星をあげよう。

また浮遊物を乗せられるアクションカードが1枚でもあれば、企業効果と合わせて1世代で2個浮遊物を置くことができるので、遅くても4世代目には[Hoverlord]を獲得できる。というか[Hoverlord]を取れないと勝てないだろう。また、企業カードの上に浮遊物を置くのは弱い行動なのでできれば他のカードに乗せたい。

また、相手にMorning Star Inc.がいなければ、[Venuphile]も1位を狙いやすい。

 

3. Manutech

初期資金: 35MC, 建材産出+1

効果: このカードも含み、6つの資源のいずれかの産出を1つ上げるたびごとに、その資源を1つ獲得する。

建物タグ

 

金星で追加された5つの企業の中ではおそらく最強クラス。初期資金こそ少ないが、企業効果の発動率が抜群に高い企業。産出をあげるカードはカード全体の45%もある。建材、チタン、電力に関しては基本的には1,2ほどしか産出をあげることはないと思うが、MC、植物、発熱に関しては大量にあげることがある。特に、植物が6,7個という状態で焼かれる危険性のある時、植物産出増加のカードを使うことで臨時でボーナスをもらって緑地タイルに変換しておくということができ精神的に良い。

エリシウムの称号[Generalist]は狙い目だが、プレリュード導入によりかなり激戦区。プレリュードカードのMetal Company, Society Supportなどが弾けるかにかかっている。

他の企業では、産出を上げるカードというのは、産出を下げられるリスクなどを考慮して1つの世代の中では終わりの方にあげるというのが鉄則(世代間でいうと若い世代の方が得られる恩恵は大きいが、1世代内ではなるべく相手のMC資源が減った終わりの方がいいという意味)であるが、この企業は例外。産出カードで臨時収入を得て別のカードを発動できることもある。

建材産出が最初にあるが、基本的には植物か発熱に特化した方がより企業効果の恩恵を受けられるだろう。

TR戦略はあまりむかないはずだが、私はこの企業でTR戦略して勝てた。ただかなり接戦だったのであまりむいてないのは確か。

 

4. Morning Star Inc.

初期資金: 50MC, ゲーム最初のアクションで山札の上から金星タグのついたカードを3枚ドロー。 それまでにめくられた他のカードは捨てる。

効果: 金星のパラメータを±2段階条件を緩めてカードプレイができる。

金星タグ

 

ザ・金星企業。Inventrixから独立して金星開発により力を入れてベンチャーを起こした企業という設定だが、Inventrixより強い。

企業効果自体はInventrixの下位互換なのだが(※ Inventrixは気温、酸素濃度、海洋に加え金星のパラメータも±2段階できる)、ゲーム最初のアクションで金星タグのついたカードを3枚引けるのがかなり強い。また初期資金もInventrixより5MC高い。ということでトータルで見ると、Inventrixの方が下位互換。

相手にCelesticがいればバチバチになるが、いなければ称号[Hoverlord], 褒賞[Venuphile]は確実に狙える。

金星タグカードは全部で32枚。うち科学タグの条件つきカードが4枚。浮遊物を乗せられるアクションカードが9枚とイベントカードが1枚。

あたりカードはDirigibles, Extractor Balloons, Giant Solar Shade, Stratospheric Birds, Venus Waystation, Venusian Animals(科学戦略をするときのみ)など。

基本的には盤面にあまりお金を割くことができない企業なので、金星や温度などを中心にTRを上げていくのがいいと思う。

どのマップでも褒賞[Venuphile]はほぼ確なので8MCのうちにさっさと立ててしまおう。ヘラスだと[Space Balon]もわりと入りやすい。

 

5. Viron

初期資金: 48MC

アクション: その世代で使った青いアクションカード1枚をもう1度使用できる。

微生物タグ

 

初期資金は平均よりわずかに高めだが、他の資源や産出の後押しが何もない。アクション企業なので、1世代に1回しか使用できないというのも辛め。頑張っても世代と同数の回数しか使用できない上、アクションカードがなかったらそもそも使用できない。

相性の良いカードとしては、動物1個につき1VPのカード。また、金星特化の企業がいなければ序盤に浮遊物系のカードを使って[Hoverload]を獲得するのもありである。

個人的にやってみたいのはAI Centralで1世代でカード4枚引き。もしかしたら基本マップの称号[Planner]を狙えるかも。

終盤ならMartian Railsも効果的だろう。ただし、電力資源が2つなければならないが。

いかに強いアクションカードを引けるかにかかっている。

入りやすい称号はエリシウムの[Ecologist[, ([Hoverload])以外にない。褒賞はヘラスの[Excentric]くらい。

私は未使用。